生活と、そのまわりにある食べること。 確かに在ったものたちの記憶が収められたエッセイ集。 ごはんとアパートさんの文章には、不思議なあたたかさがあります。 やけどするほど熱くなく、かといってぬるいわけでもなく。 読むときの自分のコンディションに関わらず、スッと自然に馴染むくらいの温度の文章たちに、助けられることも少なくありません。 私が特に好きな話は、お葬式とクリームソーダのお話。メロンパンと恋のお話も好きです。 楽しいことも、悲しいこともあるけれど、じんわりとしたあたたかさを感じる一冊です。 『すこしあかるいしずかなこと』 著：ごはんとアパート 版型：B6 本文：156P 税込 ¥1,600 （送料別）