熱燗とペアリングの妙を追い求めて、日本各地、果てはフランスはパリまで巡る、日本酒紀行エッセイ。
なのですが、その説明は本書を正確に表しているとは言えません。
なぜその土地で、その熱燗とその料理なのか。
その味わいに思いを馳せながら、思索は文学、哲学、アートの世界にまで及びます。
これを読めば熱燗の奥深さが分かる一冊、ではなく、熱燗、ひいては食の場面にはいつだって宇宙が広がっていた、ということを気づかせてくれる一冊です。
『酒を熱燗にすると、関係が増える。』(本書イントロダクションより引用)
酒をあたためること、それによって生まれる様々な関係性に思索を深めながら、熱燗を味わうことの楽しさとその価値を考え直すきっかけを与えてくれる。
本書はそんな余韻を残す後口の、日本酒紀行エッセイなのです。
『あつかんオン・ザ・ロード』
著:DJ Yudetaro
発行:小鳥編集室
ISBN 978-4-908582-19-6
四六版 / 232ページ
税込 ¥1,980(送料別)